GRACE
お前を想うと
俺は自分を呪う
そばにいてやれなかったのは
全部金儲けのせい
金と時間のレース
俺は船長で
船から降りるわけには行かなかった
港ごとに女が出来た
お前のママとは正反対の
思慮深くない
ルーマニア人ぽい金にがめつい
チャウシェスクが死んだ後の
パパ達は共産主義で生きる女
ロシア正教
俺と寝る前に念仏を唱える女
コロンビアのカソリック女
ジェニーお前の仕事は
知らなかったが売春婦だった
胸に3本の傷を呪術師から
生まれた時に入れられた
ガーナの黒人女
俺を黒魔術にかけると言いやがった
神風みたいなスパニッシュ女
全部自分のためだけに生きてた
薬をやってる事がバレたら俺を殺す
と言った
アメリカ女
何も言わずに匿ってくれた
イギリスの諜報女
バカだけど優しいだけが取り柄の
アルゼンチン女
金と時間と愛の意味がわかってない
ただ俺を奪おうとする女女女男女女
俺はずっとラインを引いて
夜を乗り越えようとしていた
GRACE
俺の匂いを覚えていたら
そんな男とは一緒になるな
DAD
お前がそう呼ぶ時
お前がママと越えた夜の
悲しみが聞こえる
どこにいても
誰といても
一人でも
その心だけは 壊さないでくれ
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