星の意識

動くものと停止したもの
悠久の時の中で刻まれた記憶
灰が風に舞い
その灰はどこへ落ちたのか

灰はやがて海に落ち
珊瑚の骨となり
その上でまた新しい街が生まれる

猫は数式を呟き
鳥は羅針盤の針をつつく
東も西も
一つに溶ける瞬間
時間はゼロに戻り
全てが同時に始まる

断層が重なり
固まったまま積み上がっている
枯葉を踏みながら
距離を縮め
想いはどこへ向かうのか
原初から完成された世界
右目は望遠鏡
左目は顕微鏡
両目を脳が受け入れ
電気を走らせる
猫が言葉を喋り
鳥が誘導する
摩訶不思議

魂はどこへ向かう?

風もなく
すべての始まりと終わりが
同じ座標で息をしている

雲の始まりは
歓喜を持って始まったのか
誰も知らない

俺は宇宙酒を飲んで
そうだろうと
頷きながら寝ちまった

足から抜けてく

投稿者

東京都

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。