松葉

松葉

蕾が笑い出した、音を立てて咲き始めた、ガラスが弾けた
君の半分だけが見える

時々ほんの少しだけ光を放つ、瞬きも忘れるほど見つめた
君の赤く見える口

痛い松葉も私の心には優しく刺さった、治らない傷口がたくさんできた
君の瞳の色が忙しく移ろう

人と同じで土に散っていった
流れ星になって飛び跳ねている
君の白い歯だけが見える
まだ抜けない松葉が今もある

投稿者

コメント

  1. この詩を拝読して、印象的な 場面、場面が思い浮かびます。目に、いい意味での おもしろ味のある詩だと思います。
    そして、この詩は、大切な詩であるとも感じました。
    絵もすてき。
    絵からすると、松葉って(AIに聞いた)、線香花火の段階がある一つの状態だろうな、と思いました。絶妙♪

  2. @こしごえ

    感想を書いてくださりありがとうございます。
    線香花火の一生にもそれぞれ名前があり、素敵だなと感じました。

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