
静かに殺して
あなた自身は完全な他者であるから
この広がる空には感謝のこころでトマトを栽培する
あなたの方針ではムラサキツユクサはギターの音色を愛するから
恐怖というやさしさで、つめたく静かなヴィオロンの
境界付近にたたずむこの蛍光灯です
やばんなモーツァルトの知性の大陸です
あたらしい深海都市にベルト式の交通手段で
気味悪いとろける世界の意地汚いココナッツの
とてもじゃないが、ポテトじゃないから、死を知る日においで
くわえたばこで、君の頬に、ともるべき写像です
いわゆる、くなんの、なんじゃくたいの、自者であるから
シャーシというものは、シーシャというものは、はからずも死す
とくんてるの、とてんくるの、日もうすくなる、べし
きょうの日は神につかえる者の手にて、ひさごなるべし
いいかげんな気持ちで生きている者たちには、とびこむ板が必要だと
さらなる境界の位置づけと、さらなる恐怖のいちやづけと
君自身はここからムラサキのむきだしの屁理屈の
オオゴン時代のコムラサキ
じじする、じんじんする、自炊する、コワンチル
焼けて灰となるすべての時代に、ウルトラかわいい、君がいる
その維持する力は改変する力でアロウカシア、それが君
肉体につつがなくして、身体に恐ろしく死のあたいする
強靭なスマイルで、あらゆる非難をソーダ水とする君は
はやがねを打つ、がんがんと打つ
はやてのごとく打つ、屋根の上
その香水でやさしく殺して。
コメント
いつもハートマークばかりですいません。
いつ読んでも坂本達雄さんの詩はわたしのど真ん中を撃ち抜いていきます。
@たけだたもつ
さんへ、世界がどうにも、ふにゃふにゃとして、しかも、いいかげんなことは、言えないような、びみょびみょとして、それでも、愛することは、不可能ではない、と言うことばかりで、すいーとで、いいかげんな、わたしを愛する。ばかりです。