ドッグイヤ

 
ドッグ
イヤ
 
 
かざぐるまの
支柱に伝えるふるえは
みずから滅びる美学
勿体ないむだむだむだ

爆音とともに散った0
青春の物語り
はるかむかしに
ほんとうにあったこと

美しくなった猫娘は
自由に振る舞ってはいるけど
沢山の枷を外せずにいて

しょげた捨て犬の耳を
風呂場で折り戻しては
鼻歌を途切れとぎれ呟いている

ママンが死んでからは
とても静かで
喜多郎のシルクロードの曲は
部屋中に響き渡っていた

 

投稿者

東京都

コメント

  1. 魂の駅にそっと停車して、また、音もなく発車していく、そんな読後感のある詩でした。伝わりにくい感想ですいません。

  2. @たけだたもつ さん
    ありがとうございます。私も深く読み込むと表向きの文字の
    コメント返信だけではなかなか伝わりにくいと感じることが
    ありますので、たけだたもつさんも読んでくれたと思います。
    ありがとうございます。

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