新しい自⚫️
あの日もあなたに会いに行こうとしていたのだと思う
確か少し距離が離れているので
あそこに向かう急行列車を待っていた、はずであった
いつまで経ってもついぞやって来る気配もなく
気づいた時には線路やホームはおろか、駅すらなかった
そして実のところあなたも
私のことなど待ってはいなかった
雑踏の人いきれに自らを投じて
真っ白になって真空になる瞬間をとらえる
沢山の目が何ものも見ていない
自分の目も虚空しか見ていない
自分以外 誰もいなくなったり
自分だけが風景から消え去ったり
それは新しい自⚫️のようなものだ
私と大都会との関係性はいつもそういう風なものである
見知らぬ国の言葉みたいに
意味のない記号が耳に流れ込み
惰性と架空の伽藍堂に風が吹いて音を立ててひしゃげる
誰かの魂胆が見え透いてきた頃に
お寺の鐘が鈍く長く鳴り響く
透き通る黄金
溢れ出す液体
静寂を引き立てるティンシャ
それは長引く酔いがもたらした
耳鳴りに似ていた
コメント
毎朝の満員電車内ではホールドアップしているので、
私も人混みは苦手だけど今はまだ倒れたことはなく
夜遅くまで休憩も取らず仕事して目眩して気分悪く
吐きそうになることは今もありと言ってもコンビニ
でおにぎり買って水と一緒にお腹に入れれば大丈夫
みたいなので、まだまだ頑張れそうな人は感想を
書ける作品ではないのかしれませんが、そんな時、
もしかするとハイファンタジーに降り立ったのだと
思えば少しは違う目で景色を眺められるのかな と
自殺であり自慰である。
@足立らどみ
さん、コメントありがとうございます。
満員電車なんですね、自分もそうですが、何だか昔ほどではなくなった感があります。
昔は人に酔ってしまって大勢いるところは大嫌いでしたが、何がどうなったのかこんなことになりまして。
@トノモトショウ
さん、コメントありがとうございます。
自慰って最もイージーな自殺かもねなんて思いました。自然、くらいにしといてよー
新しい自分?なのかなと思いました。人混みの中で匿名のわたしになって、自分を無くして…最後の方はイン哲?仏教?不思議なかんじでした。
@花巻まりか
さん、コメントありがとうございます。
自分、良いですね。自己、自戒、自閉、自虐、自他、、、何でも好きに当てはめて読んでもらえたら有り難いです。
さほど宗教的な感じにはしたくないかなーと思いつつ虚無や静寂に着地できていたら良いかなー