あなたは、優しいですね
あなたについて詩に書こう
そう何度思ったか
鉛筆を持つと手が止まってしまう
どうしてだろう
そう何度思ったか
11才の時、春風が男の人を連れてきた
年は15
私にないもの、知らないものを器に持ってやってきた
少し覗いただけなのに、器まで綺麗に見えた
14才の夏に、君は若葉のタトゥーを見せてくれた
私には、矢に見えた
そう言っても、君は笑ってくれました
優しいですね
彼が20歳の時、2人で話をした
すっかり慣れたような顔をして、瓶を片手に
帰りがけには、可愛いなんて言ってくれました
17歳の雪の降る日に、
彼は白色のタキシードを着ていました
素敵なお姉さんのご主人になった
泣いている花嫁にそっとハンカチを差し出して、抱きしめていた
3年のお付き合いをして結婚したんです
その優しさで初恋の人と結婚した
あなたは、優しいですね。
あの時から、変わらず優しいですね。
チャペルの庭の青く光る噴水が瞳に映った
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