いよう

今日
ふと同じものを見て笑った
わたしはあなた

先週
曖昧に相槌を打ってはみたけど
わたしはあなたとは違う

数年
一緒にいたり離れていたり
わたしとあなた

明日
お似合いだと言われるだろうか
あなたにわたし

長年
物事の判断軸も寝返りの打ち方も
あなたはわたしとは違う

ある時
属性も役割も分からなくなって一体何なのと責めた
あなたのわたし

都度
自分が誰かを確かめていたくて
あなたはわたし

昨日
突然に何かを投げかけてきた
わたしにあなた


だけでいいから言わせてほしい
わたしのあなた

昔々
認めたくない認められない
あなたのあなた

常々
誰も知らない知ることのない
わたしのわたし

ずっと
そうであってもこの世でひとつ
あなたとわたし

投稿者

千葉県

コメント

  1. パートナーのことのようにも読めるし、もしかしたら、自分自身と向き合った時というふうにも読めます。合わせ鏡、という言葉を思い出しました。

  2. @長谷川 忍
    さん、コメントありがとうございます。
    まさに、そのように多面的に読んで頂けて嬉しいです。抽象度高めの詩ですが、読者が具体を当てはめながら読んでもらえると、白ご飯三杯くらい行ける、と言うのが理想です。

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