風になれ

風を切ってゆけ
風を切ってゆけ
お前が風になってゆけ

あの角を曲がったら
ほら、いつもの笑顔になれるよ

在りし日の君の
風になった笑顔を懐にしまって
不思議なエネルギーに充たされて
僕は風になり
今日も、明日も、吹き抜ける

日々3枚目を演じる僕が
たまには2枚目のふりをして
吹き抜けた──って思ったら
ある日僕は、ズッこけた

そんな時
自分の腹の底の底から
一つの想いが湧いてくる

ダメでもええ
ダメでもええ
ダメでもええじゃないか
ダメでもええ

明日へ向かって
ダメ野郎のまんま
他の誰でもない
〝宇宙に一人〟のお前を歩め

そうすれば
素敵な空間のダンスフロアで
あの軽やかなステップさえも、思い出す

燦燦(さんさん) と光は
今日出会う
僕とあなたの間に、ふりそそぐ

友よ
風を切ってゆけ

投稿者

東京都

コメント

  1. 服部さんの詩はいつも温かいな。

    日々3枚目を演じる僕が
    たまには2枚目のふりをして
    吹き抜けた──って思ったら
    ある日僕は、ズッこけた

    ここ、すごく好き。
    だめでもええですよね。

  2. いろいろと勇気を頂ける詩です。すてき♪☆^^

  3. 切ないユーモア、というのかな。
    追悼詩なのでしょうか。
    3枚目から2枚目になろうとして、
    ズッこけるところ、
    いいですね。(^^)

  4. 友は僕、僕は友、なのかなと思いました。
    だめでもええから風を切って進む、やってみるのが大事だと励まされます。

コメントするためには、 ログイン してください。