『聖なるイナフ』

イナフは祈っている
窓枠に額をあわせ 差し込む朝日に包まれながら

ごらん 怒りは遠のいた
ひつじ雲まばらな 空を見た
風はというと泣いている
悲しみの先は どこまでも深くすきとおっていく

くりかえし
絡みついた 未来たちが
この手のなかに祝福と ほどけた

それから
今まで 予断を許さなかった 闇が
急ぎ足で 孤独と共に 走り去った

夢を見よう
あまりにも光が素直で
ぼくのそこかしこが 喜びにあふれてしまう
すべてを まぶしく ゆるしてしまう
何もかもを 信じてしまう

このかよわい幸せを
愛さずにはいられない

投稿者

静岡県

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