応用幾何学

応用幾何学

ソプラノで彼女が辟易する場合のレジスタンス
かぶら大根の根と信頼のピスタチオは、大坂夏の陣である
さばいた腹は次元を越えて、安国寺へとシナイする
天変地異の極楽浄土に馬のいななき、菩提樹の絞首刑による
このカササギのエトラルカ、もぐりつづける地の底へ
カナリアもしだいに恐怖するシダ類の幸福願望である
あなた自身がおもはゆい岩石に数字の意味を教えようとしている
テキストの地雷がしかけられてまた不発であるままに
多くの妄想されている予感的カンジンスキーに下照る姫に
なお望みとしての大鉈をふるい、かつ不明な鎧兜の重くては
ハッシッシとたまり醤油で頬からぶらさがる〈き〉であるもの
奈良駅まえの墨づくりの黒い店先にホワイトデーが訪れるから
ねりこまれたこの意志と感情は、はやくも犠牲者を出すと言う
熟練の言葉に熱水の自然的破壊者が小田原あたりに攻め上らんとす
行基さんにすすめる水の竹筒に雲が侵入する刻限では
比叡山の峰に飛び去る未確認の人間飛行機であるもの
果ては死と同源すると言うカカシの眼のののじのにじむ
つらく心臓的に圧迫の水平社のカンジタとムクロジと
そのほかには、君が為に自動操縦する保険外交員であるもの
不平不満のすりきれた庭木に登って、秋の日を見納めとする
ぬくぬくと恋人の胸に干し草の匂いを確認する杜甫の前に
湖水から来た魚頭の人であれば
しばらくはこのささやかな火にあたり
こそばゆい科学の兵器で耳の穴をかいてあげまする
夢的まぼろしの平常心にてトバリと言う町に
ひさごを下げて歩き出した杖をつきつつ
あなおぼろげな、ひつじの群れに顔をむけ
奴隷であるあなたにしばしの表現をいたす
砂は走り、気は来訪する、眼では見ない
この歳月のおどろおどろの
喜界島のさざなみですよ。

投稿者

岡山県

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