カンバスに雨と雪
お天気雪……さらさら。
わたしの心はまだ、シャーベットのようで、
日記につらつらと、
悲し気な言葉なんか書きつけ。
ほとり、と落ちてきた、
ひとひらの雪。
手のひらで溶けて、
まるでそれはあなたの思いのようだった。
忘れていた。忘れていた。
あなたの優しさと、寂しさ。
とおい山脈を越えるように、
雪雲がゆくから、わたしはそれを追いかけていこう……
──
お天気雨……しとしと。
わたしの気持ちはねえ、どこへ行けるのだろう。
手紙にこそこそと、
誰にもいえない思い吐きだし、
ふらり、と体揺らす、
あたたかな体温。
頭のなかでめぐって、
まるでこれはわたしの決意のようだった。
思い出す、思い出す、
あの日のわたしが誓ったこと。
とおい海まで漕ぎ出すように、
雨雲がゆくから、わたしはそれを絵に描こう……
──
誰も知らないカンバスに、
ひっそりと絵の具が置かれたよ?
それは、パイナップルをふくめたブーケみたいな、
どこにもありえない底の夢のかけらだったの……
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