恋をなくした乙女子の

恋をなくした乙女子の

しゃくなげの花陰で
露にふるえて泣いている

その肩に
花の吐息が
静かに柔らかに降り積もる

降り積もる幾重の吐息を
月がほんのり染めている

望み途切れたこころの傷に
そんな温みが消えぬよう
澄みの心が褪せぬよう

月よ そのままに

投稿者

長野県

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