
飛行
人間そっくりの物体が、夜明け前4時頃、窓越し5mほど先を東から西へ滑走していった。
感覚的には、時速15km程かーそう、人間のマラソン走ほどのスピード感。
電線スレスレの低空飛行、地上3mを飛行して行った。
夜明け前にも関わらず、微かに街灯に照らされて、飛行物体の服装まで確認できた。
物体は裸足で紺の縦縞のパジャマのいでたち。
右手を口元にあてがい、何かを喋っているような・・・携帯電話だ。
携帯電話で話しかけながら、なんて滑らかな滑降姿勢の事か。
特に推進装置を装着しているようには見えなかった、飛行にブレはない。
突然、銃弾の音が一発、続いて2発、乾いた音を響かせた。
コメント