どん底
「どん底」
軽々しくどん底を語る人がいる
そのどん底の底を
すべなく見上げるどん底も居るというのに
香水を纏ったどん底が
得意げに街を歩いてゆく
時には喫茶店の窓辺で
さも悲しげに紅茶をすすっている
窓の外
底の無いどん底が
悔し涙に暮れていた
語れない痛みに耐えながら
雨さえも避けてゆく街灯の陰で
「どん底」
軽々しくどん底を語る人がいる
そのどん底の底を
すべなく見上げるどん底も居るというのに
香水を纏ったどん底が
得意げに街を歩いてゆく
時には喫茶店の窓辺で
さも悲しげに紅茶をすすっている
窓の外
底の無いどん底が
悔し涙に暮れていた
語れない痛みに耐えながら
雨さえも避けてゆく街灯の陰で
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