それが僕だった

          
時が背中で笑ってる
指の爪が伸びてる
思わずため息が出た

朝の光が眩しいネ
僕には似合わないな
やっぱり、
朝が僕を嫌っている
朝は日常のはじまり

時が背中で笑ってる
顔のしわが増えてる
思わずため息が出た

僕はネクタイと
スーツは似合わない
ビジネスバッグを
持ったことない
仕事をしたことない

僕は小さい部屋で
ゴソゴソしていた
何かしたくて

窓の外ばかり見て
外に思いをはせていた
外に何があるのだろう
外に誰がいるのだろう
いつか外に出るんだと

僕は一人の部屋で
グズグズしていた
何かをあせっていた

壁の向こうから
自由が手を振っていた
壁から目を外したら
涙が思わず流れた
そんな自分だった

なにも出来ない
自分が自分じゃない
それが僕だった

投稿者

山口県

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