幸せな時間
ぼくはこの世界の人間は
皆平等なんだと教えられて育った
でも実際には違うことを知っている
たとえば癌だ
あれは遺伝する
あなたは癌にならなかったんじゃなく
なれなかったんだという言い方も出来る
この世は一切苦である
世界の真実に気付くことすら出来ないまま
輪廻の地獄を抜け出せずに生き続ける
という考え方もできる
なぜそんなことを書くかというと
どうやら世の中には持って生まれたものが違う人間がいると分かったからだ
他人の痛みに共感することが大切だといわれて久しい
でも実際に社会を動かす時には
人の痛みを感じないほうが大切だ
風邪引いて寝込んでる同僚の代わりに仕事をし
病気ひとつしない体でそんな弱者を罵っているほうが偉くなれる
人の痛みが目に見えないから
私はそんな人間になれない
ゲロ吐きそうになって苦しんでる人の背をさすりたいし、虐待を受けてる子に地獄は抜け出せるとその手を引きたい
なんていうか
目に見えないものがあるのを知っているから
無知蒙昧なのはどちらかという話じゃなくて
結局はテリトリーの問題だと思う
住みかにそんな人間がいたら不快だという
人生において大切なのは何より快不快の感情だと
彼らは私達の間でサイコパスと呼ばれている
良心がなく、他人に共感できないから
終局長い目で見ると深刻な意味で社会の害を生むから
その長い目すら持っていないことに気が付かないから
私はなるべく死なないようにしようと思う
これから大事な人と幸せに生きる時間のために
コメント