コロポックル

コロポックル

コロポックル
 
そのむかしのマンモスとの闘いを忘れたころ
身の丈九尺三寸のヒグマ達が人を食い殺した

今では一寸法師の遠い親戚のふりをしつつも
みんな気づいていても気づかないふりをして

今日もふきの下で遊んでいるコロポックルは
純粋無垢な子どもらの相手をしてくれていて

何かを教えてくれることも特段になくて
大人がやって来たらフキノトウになって

食材として採られて人の胃袋に入っていく運命
怒っているわけでも哀しんでいるわけでもなく

あるがままに生きて
あるがままに死んでいくだけ

ただ、長い年月をかけ人の身体に吸収され
人はコロポックルになっていくだけのこと
 
 

投稿者

東京都

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。