街のイオン
街の真ん中で
イオンはいつも
やわらかな光を灯している
自動ドアがひらくたび
外のざわめきがほどけ
どこからともなく
温かい匂いが流れ込む
フードコートに響く声
エスカレーターの細い音
買い物袋のかすかな触れ合い
その全部が
日常の奥でそっと寄り添い
私の心を静かに整えていく
特別な場所ではない
けれど
なぜだか帰ってきたような気がして
胸の奥の重さが
少しだけ軽くなる
イオンは
旅先でも自宅のそばでも
変わらない灯りをたたえて
今日も人々を迎えている
まるで
小さな休息の港のように
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