ネット言論が何故荒れるのか?
ピアニストはピアノを弾くことに熱中する
何故なら、ピアノを弾いて披露する場があるからだ
ヴァイオリニストはヴァイオリンを弾くことに熱中する
何故なら、ヴァイオリンを弾いて披露する場があるからだ
肉体労働者は重い荷物を運ぶことに熱中する
何故なら、重い荷物を運ぶための場があるからだ
ネットユーザーは言葉を熱くぶつけることに熱中する
何故なら、言葉と言葉をぶつけ合う場があるからだ
かくしてロックンローラーはロールし続け
生活者は労働し続け、ネットユーザーは議論し続け
軍人は闘い続け、弁護士は守り続け、評論家は語り続け
世界はプレイと空振りとヒットを繰り返し続ける
プレイとストップと消費と生産の繰り返し
俯瞰してみているのは、鳥や蝙蝠だろうか?
見識を持てば鳥の視点を人は持ち、見下しの視点は捨てられない
偉そうと言われても、高貴な人間は全て批評家としての一面を持っている
ライティングで人を斬りつけるより一人黙々と、次の一行が次のアイデアが、次の考えが
なにかを突き止め、なにかを言い当て、なにかを届けられると期待する
ピアニストがピアノを弾くように連打するタイプの鳴る音よ
なにかを奏でておくれ、響かせておくれ
別に意味などなくとも良い
私が奏でたいのは意味よりも、その音楽なのだから
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