孤独の恩寵
第一歌
偶然にて
運命憎みて
夜を避け
孤独を選び
芸術に憩う
第二歌
人の血を
一滴も拒み
息清く
人工の血に
呪い延ばせり
第三歌
悔いの胸
安らぎ祈り
死を望む
神は慈悲にて
その策を問う
第四歌
解放乞い
尽きぬ歳月
なお続く
天の囁き
「汝の道残る」
第五歌
屍鬼起ち
吸血鬼迫り
闇の戦
幸運守りて
なお生き延ぶ
第六歌
恩寵に
印されつつ
追われ罵られ
孤歩しながら
奇しく和す
第七歌
幾度も
謀り命を
奪わんと
なお耐え忍び
呪いを負う
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