冬木立

美術館通りに
ずらっと並ぶ冬木立

天と地を繋ぐアンテナのよう

上を向いて歩きなさい
せめて
前を向いて歩きなさい

猫背の私に言った

私は南の島に行きたいの!

真っ青な空と
キラキラ輝く美しい海が好きなの!

猫背のまま私は言った

冬木立たちは
何も言わず
一斉に笑った気がしたから

私は驚いて上を見上げた

真っ白な空も
いいのかもしれない

そのとき
アンテナが何かを受信し

結晶たちがキラキラ輝いた

なんて美しい!

私も一緒に笑っていた

投稿者

神奈川県

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