さらば昨日よ

灯りを残した玄関に
鍵をかけ
闇夜に踏み入る
 
一歩離れるごとに
その瞬間が記憶から
零れていく
 
失われた記憶は
廃墟となってひろがり
 
夜明け前の
凍りついた道を
村の社へ続く闇
 
踏みしめる足音に
重なり響く
いつかの笑い声
泣き叫ぶ風の音
 
それすらも
忘却へ向かって儚く霞み
 
明るむ空が
星夜を蝕んでいく
 
元日の輝きは
容赦なく

投稿者

愛知県

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