恋
どこへも行きたくなかった
天使のはしごを見て
かみさま、と指を差す子
そんな自分を何より憎悪する子
でもかみさまのなさりようを
嫌うのとは訳が違った
あなたをうつくしいと思う
そんな風にたぶんわたしもうつくしい
わたしの憎しみを愛するというのなら
わたしの歪みを愛するというのなら
あなたの優しさを賛美する心も
あなたの強さを崇敬する心も同じですよ
どこへも行きたくなかったが
かみさまはいつもそばにいてくれるのだ
私が悪態をつく夜も
月が粉々に砕ける夜もずっと一緒にいる
遠い昔空に竜が飛び交っていて
海には見たこともないほどの大きさの魚
なんだかつまらない想像力で
彼らが生存を賭けて争うところを思う
わたし
あなたが好きなんです
それで世界が滅亡するのなら
してしまえばいい
わたし
あなたが好きなんです
それでわたしが死んでしまうのなら
殺してしまえばいい
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