通りすがり
「通りすがり」
訳も語らず雪が降る
訳を語れば戸惑いに
肩の雪さえ融けてゆく
見知らぬ女(ひと)が見送るものは
言葉も残さず消えてゆく
さようならの雪
遠くに忍ぶ面影なのか
幼き日の空にまっすぐな鳩なのか
たった今無くしたばかりの恋なのか
涙だけをその頬に残して
傘もなく佇む雪影
行き違う幾つもの傘
モノクロのばらが
ただ 白く染まってゆく
それぞれの午後
「通りすがり」
訳も語らず雪が降る
訳を語れば戸惑いに
肩の雪さえ融けてゆく
見知らぬ女(ひと)が見送るものは
言葉も残さず消えてゆく
さようならの雪
遠くに忍ぶ面影なのか
幼き日の空にまっすぐな鳩なのか
たった今無くしたばかりの恋なのか
涙だけをその頬に残して
傘もなく佇む雪影
行き違う幾つもの傘
モノクロのばらが
ただ 白く染まってゆく
それぞれの午後
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