アオサギ

直立するアオサギは
哲学者か使者か
髭をピンと跳ねて
背筋を伸ばしたまま
叢の監視者でもあった

川の流れに沿って
歩いている視界から
ふっと消えた
重心を失った私は
橋を渡りきれない

そこからぼんやり見える
川の端に
悠然といた
向きを変え
アオの名はうすアオく
黄色のくちばし尖らせて

彼が異界への導師だろうか
と思ううちに
消えた
飛び立ったのか
川と橋とがまじわるところ
振り向くと
やっぱりそのまま
立っていた

投稿者

神奈川県

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