ソリは走る

曇天の切れ間
冬の陽は条となり
陰をかき分け降り注ぎ
 
白い雪を蹴立てて
君たちのソリは走る
スピードを上げ
弾みながら条を刻み
 
歓声を上げて
ソリを降りると
上気した頬で
斜面を登り
もう一度
誇らしげに もう一度
 
この雪の冷たさを
熱い喜びで跳ね飛ばし
君たちのソリはゆく
 
笑っている
喜んでいる
幾つもの影に見守られ
 
陽は移る
鉛色の雲が空を飲み込み
 
降り始めた雪を
歓声が迎える

投稿者

愛知県

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