
ここでひとつ
僕は前向きな詩作を
試みようと思い立ちました。
僕はどちらかと言えば
内向的で
いや、
明らかに内向的で
ここのところは
厳しい寒さも相まって
兎角、
思考は内へ内へと
己の心の淵に沈みがちなのですが
こんな僕が
ここでひとつ、
前向きな表現をしてみようと
思い立ったわけです。
本日が、
恨めしき月曜日というのも
思い付きの要因かもしれません
いわゆる反作用です。
僕は月曜日が来るたびに、
週末まで乗り切れるだろうかと
少々自信が揺らぐのです。
労働に明け暮れた帰り道
僕はいつ文士になれるのだろうかと
ふと考えてしまったりすると
何も成せぬままに
人生が終わるのかと
ぞっとしたりなんぞするのです。
おっと、
これは心情の吐露ではなく
あくまで
前向きな表現への挑戦です。
さて、
今日は物憂い月曜日
こなさねばならぬ五日間に
すでに及び腰で
僕はますます内向的に。
この世と
どう取り組んでいけば良いのか
さながら
風に弄ばれる吹き流しのように
もはやどうすることも
できぬように感じられるのです。
いつにも増して
内向的であった僕は
ついに心の淵を突き抜けたのか
ひらめいたのです。
エスカレーターで
地上に向かっていたという
物理的作用も手助けしたのでしょう。
兎に角、
僕は上りのエスカレーターで
ひらめいたのです。
夢を追い続ける人生なのだと。
無論、
夢は叶えるものであるが
僕のような者は
一生、
見果てぬ夢を追いかけるが良い。
上りのエスカレーターを
延々乗り継ぐが如く
地上に出ると
透きとおった寒空に、
上昇気流に乗って輪を描く
鳶の影がありました。
僕は、
仰ぎ続けるでしょう。
この目を永遠に閉じる
その日まで
高き天を
即ち、
僕の夢を。
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