風の論理
イノセントになれないなら
私はどうして生きていけない
月影につきまとう死のかほりに
どうして目を背けられない
私は私
私はわたし
わたしはワタシ
ワタシはwatashi
そういう自由な存在に
なれたらいいのにね
澄み切った水の上を歩いてみたいから
薄氷のような雲の上を歩いてみたいから
わたしはもう死んでしまうのかな
ほらっ
今
吹いたよ
風が
ほらっ
聞こえたよ
命の風が
かぜがすきなんて
わたしはろまんちすとだなぁ
せんちめんたるなんだなぁ
あーとまんとわたしは
ひとつなんだな
そういうふうに
生きていたいのかな
風ってね
気圧に頭を下げて
吹かせてもらってるんだよ
そんなこと
知らなかったら良かったのにね
ほらっ
今
吹いたよ
風が
ほらっ
聞こえるよ
自由な風が
鎖につながれたままで
元気に走り回っているよ
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