
草原と僕
草原に寝転がって
空を眺めるのは
物語的であり
それはたいそう
心が晴れることだ
ところで
草の上に寝転んで
空を見上げては
思い出すことがある
小さい頃にあの人は
草原に寝転がった僕のとなりで
うつむいたままだった
僕を見下ろしているのではなく
自分の足元をただ見つめていた
僕はたった一人で
大空と向き合うことになり
孤独であった
あの人は今もお行儀よく
草原に来てさえ
空を眺めることをためらい続け
誰かを孤独にしているのだろうか
あの時から今に至るまで
草原に寝転がって
空を眺めていると
有限な自分が
無限を感じるのだ
この世の壮大さに
心は圧倒され
いつまでも
見上げていられるのだ
一人孤独の内に
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