血の色をして
薄暗くひかった
歯茎から
痛々しく生え揃う
ヒトの歯列のように
びっしりと
眼下を埋め尽くす
建造物たちよ。

辺り一面 剥き出しで
辺り一面 ざくざく刺さっている。

─────曇天。老いた馬の如。

霧。

あっ
遠くで
鳥が 飛行機にぶつかって死んだ。

見てよ。
この街区には
赤色がひとつもない。
太陽もとうに。
この並びの悪い歯どもに
食われたからだ。

投稿者

千葉県

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