夜のうたかた

雨に濡れたアスファルト、自販機の琥珀色。
現実と夢のあわいが、静かに溶け出す夜。

君は透き通るような、青い光の粒子。
触れれば消えてしまいそうな、遠い日の残像。
私は制服の重みをまとい、
ただ立ち尽くして、その輝きを見つめている。

空には流れ星がひとすじ、銀の糸を引き、
伸ばした指先は、冷たい月をなぞるだけ。
届かない距離が、この夜を永遠に変えていく。

弾けるコーラの泡のように、
切なさが胸の中で小さく音を立てる。
世界はこんなにも静かで、
けれど、二人の間には言葉にならない旋律が流れている。

さよならを言うための再会なのか、
それとも、忘れないための幻なのか。
僕らは一瞬の光の中にいる。

投稿者

静岡県

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