発つという季節
ひとつくしゃみをする 頭の花びらが落ちる
花吹雪と呼ぶには それで十分すぎた
「何か成し遂げてやるんだ」って 張った胸に積もった桜は
今度は浅黒くなって広くなった肩に積もっている
不規則なビル風は シャツの裾で暴れている
ポルノ映画の看板の下澱んだ欲望と快楽
ガラス貼りのビル映るお下がりの幸福
もう迷わない?
忘れ物はない?
タバコもピアスも、どうせ要るもんね
変わらないもんだなぁ、後ろ向いて笑う顔
自分に向けたものじゃなくなってもなぁ
精一杯の祝福も結局は地下鉄に絡め取られる
言い続ける「それでも」
風渡り 髪が前になびく日々を
祈っていると 3月の20日
武道館 靖国通り 晴天
まだもう少し、雨は降らないで
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