真夏の恋
その夏の花火大会はにわか雨
だから彼女は火薬と一緒に溺れちゃった
ひと時の輝きのために
生まれた命だったから
彼女に密着取材してた私は
打ち上げられず落ちていった彼女にときめき
儚さに萌えたその感情を恋と名付けた
あの日胸を浸した彼女はもういないけれど
ずっとずっと覚えてる
フィルムが擦り切れるくらい
何度だって再生するよ
恋は美しい
恋は永遠の別れ
恋は頼りない
彼女の死と引き換えの符号
そうしてきっと来年の夏
泳ぎの得意な私は打ち上がり
ひとり夜を照らすよ
星の光を吸い込んで
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