空からの贈り物
わたしたちは
雲の座に腰を下ろした
夜を束ねる
三つの贈り物
誰が結んだか
黒いリボンの重みを感じながら
冷たい綿毛にくるまって
下界を眺めている
真ん中のわたしは
満ちゆく鏡
あなたの孤独を
大きな瞳で受け止める
両隣のわたしは
夜の裂け目
欠けた隙間から
こぼれ落ちそうな銀河を抱いて
「月は冷たい石だ」と
誰かが言った
けれど
わたしたちの内側をのぞいてごらん
そこには
数えきれない星々のささやきと
忘れ去られた夢の熱が
渦巻いている
もしも
このリボンが解かれたなら
わたしたちは
光の雫となって
あなたの枕元へ
静かに降りていくだろう
それまでは
この雲の上で
三つの吐息を
ひとつに重ねて
世界が深い眠りに落ちるのを
ただ見守っている
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