
night walk
街灯がつき始める頃
人から逃げるように歩き続けて
空になったペットボトル
友達と呼べる人も今ではいなくなって
ガードレールにもたれかかり燻っている
ずいぶん遠くまで来たらしい
通り過ぎた夜行バス
不貞腐れた吊り革
揺られて読んだキャッチャーインザライ
思い出したくもない
忘れたくもない
どんな言葉に塗れても
僕にはこんな歌がお似合いさ
鳥が鳴き始める頃
青く霞んだ月が
何か言い残した
ようやく瞼を閉じれた
物欲しそうに見つめる鳩
明日のメシ代だって惜しいのに
明け渡したカロリーメイト
今度奢ってくれよ
最初はグーで、撃鉄を起こして
こめかみに突きつける
一体いつまでこんなことをしているんだろう
思い出したいのに
忘れたいんだ
過去との照らし合わせ
誰の名前も呼びたくない
めんどいのに
しんどいのに
朝日がやってきて
それでもまぁ、しゃあないと笑える昼が
案外好きだね
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