透徹花伝
地図を広げて人探しの旅
靴底には陰浸りの犬の糞が
べっちょり
幸先悪い事この上無し
摺り足にしてゆるゆる発進
手掛かりは
皮膚の匂いと背中の柔毛
足裏乾きつつ糞の臭い嗅ぎつつ
えいや土埃上げて腿上げ走る
恋路の傷跡刻み付け走る舞う
白い履き物黒く汚して
ここでお別れさようなら
左右に二歩バッステップ
更に三歩バックステップ
影になる黙る止まる
そしておもむろ
全速で駆け出し突然止まって
左方へ四回転ターン
跳ぶ跳ぶ跳ぶ
追いかけるぞ待てえええいっ
逃げなくたって良かったんだ
先生わたしあなたが好きなんです
崖しか載ってない地図を見る
ひとの束よかかってこい
ここまで来い
皮膚の匂いを消してやる
背中の柔毛が騒いでいるよ
脚の一本欠損したまだら犬は歩き疲れて
廃屋の陰に消えて行った
まだわたし先生のこと
好きなんですだめですか
はあはあはあ
ばかばかばか
のあとに片膝屈して
ピボットターンそして
ばったり地べたへ
背中で地を這い三メートル進む
いや進ん進ん進んと言う感じか
止まってブリッジして直立する
バネみたいでしょう人間発条ですね
そして今出そうです出して見せましょう
身体中の洞穴から
玉虫色の卵が産まれそうなんです
逃げないで取り上げて
一つ持って帰って
箪笥の上に飾っといてください
それ その卵は
猛烈な勢いで回転して
もはや宇宙独楽の様に
ありとあらゆる方角に動きまくって
その皮膜を引き剥がしながら
何ものかを産み出している
ドっと一歩バックステップして
腰を落としキッと睨みつけ
こちらへ突進すると見せかけフリーズ
ニヤリと口角上げて光となり
好きなんです好きでいてもいいですか
と がなり込んでしゃがみ込んでを
幾度も繰り返しもう止まらない
大きな地図を広げてながら
どちらに向かうのか
つむじ風砂塵飲み込み舞い上がり
からからに干からびた骨打ち合わす
骨絡みになってこそ
身も浮かばれる梅の花地図を広げて人探しの旅
靴底には陰浸りの犬の糞が
べっちょり
幸先悪い事この上無し
摺り足にしてゆるゆる発進
手掛かりは
皮膚の匂いと背中の柔毛
足裏乾きつつ糞の臭い嗅ぎつつ
えいや土埃上げて腿上げ走る
恋路の傷跡刻み付け走る舞う
白い履き物黒く汚して
ここでお別れさようなら
左右に二歩バッステップ
更に三歩バックステップ
影になる黙る止まる
そしておもむろ
全速で駆け出し突然止まって
左方へ四回転ターン
跳ぶ跳ぶ跳ぶ
追いかけるぞ待てえええいっ
逃げなくたって良かったんだ
先生わたしあなたが好きなんです
崖しか載ってない地図を見る
ひとの束よかかってこい
ここまで来い
皮膚の匂いを消してやる
背中の柔毛が騒いでいるよ
脚の一本欠損したまだら犬は歩き疲れて
廃屋の陰に消えて行った
まだわたし先生のこと
好きなんですだめですか
はあはあはあ
ばかばかばか
のあとに片膝屈して
ピボットターンそして
ばったり地べたへ
背中で地を這い三メートル進む
いや進ん進ん進んと言う感じか
止まってブリッジして直立する
バネみたいでしょう人間発条ですね
そして今出そうです出して見せましょう
身体中の洞穴から
玉虫色の卵が産まれそうなんです
逃げないで取り上げて
一つ持って帰って
箪笥の上に飾っといてください
それ その卵は
猛烈な勢いで回転して
もはや宇宙独楽の様に
ありとあらゆる方角に動きまくって
その皮膜を引き剥がしながら
何ものかを産み出している
ドっと一歩バックステップして
腰を落としキッと睨みつけ
こちらへ突進すると見せかけフリーズ
ニヤリと口角上げて光となり
好きなんです好きでいてもいいですか
と がなり込んでしゃがみ込んでを
幾度も繰り返しもう止まらない
大きな地図を広げてながら
どちらに向かうのか
つむじ風砂塵飲み込み舞い上がり
からからに干からびた骨打ち合わす
骨絡みになってこそ
身も浮かばれる梅の花
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