マグノリア

トツトツと建物を揺らす
降っているのは雨ではない
と予感している
カエルだ
大きなカエル、トノサマガエル

空から数多のカエル
地面にぶつかり体液が散る
濡れた道路で
傘の先にカエルを突き刺したまま
あの子は喉を鳴らした
視界はぐちゃぐちゃ伸びた手足

前足、後ろ足だと分かっていても
手と足だとつい考えてしまう私は
止んで欲しくない
ずっとずっと降り続けて
ドアも開けられないくらい
そうして私たちはカエルに埋もれて
私たちとカエル以外の全てがひとつとなって
わたしとカエルだけの星となる

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コメント

  1. 映画「マグノリア」のラストのカエルの雨は衝撃的でしたね。私はマグノリアを観た時、同じような映画「ショート・カッツ」のラストで地震が起きたことを連想しました。カエルの雨にしろ地震にしろ、人間にはどうしようもない天変地異を前にすると、人間関係のゴタゴタが帳消しにされてしまうこともあるかもしれません。

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