薄明
高く伸びた葉っぱが空を隠して
晴天すらも無縁だった
遠くで聞こえるチャイムの音
いつもの音とは違う音
母親は私の病弱さを叱りつけなかった
どんよりとした室内
疎らに置かれたソファと椅子
トイレは少し怖いけど
コツコツコツ
下駄みたいなスリッパが好きだった
いつものメガネの先生に診てもらって
外に出ると不思議とお腹が空いてくる
すぐ近くにはポツンと販売所
野菜がある時はラッキーで
小銭を箱に
チャリンチャリン
車に乗り込んで
目をつぶって道の当てっこ
このカーブはきっとこの道だなんて考えてたら
あっという間に夢の世界
太陽も日々も隙間から見るくらいが
心地良かったんだよ
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