魔法

その風が背中を押した
蒼穹に浮かぶまだ見ぬ星々
無限の空の先を見る
頬に、柔らかな風が触れる

花が揺れている
草が靡いている
未だ知らぬ世界

風の軌跡を辿った
蒼い光を追いかけた
菫青石の指し示す方へ

夜空に瞬く星を見る
無数に散りばむ瞬きの
その一つにさえ届かなくとも

星に願いを込め
硝子を踏む日々は遠く
懐かしい丘に残照を見た

仄かな残香が鼻をくすぐる
風が止んでも記憶は消えない
魔法は胸に残っている

蒼穹の先 星々を知る旅路
風は今も吹いている
微かに背中に触れていた

未だ知らぬ魔法
これからの軌跡を願う魔法
その全てが澄み渡った空の先で
瞬いている

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