流れて

改札口から
零れた一滴が
 
群衆となって流れながら
あつまり
ほどけて
うねり歩いて
 
騒ぐ靴音を
数歩遅れて追いすがる
 
その温かさに
曳きずられ
 
昼の埃をまとい
霞む目を瞬いて
 
足元の光は
力を失くし
青黒く陰を増す
 
流れの絶えた交差点に
 
こぼれた一滴が
夜に染みていく

投稿者

愛知県

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。