流れて

改札口から
零れた一滴が
 
群衆となって流れながら
あつまり
ほどけて
うねり歩いて
 
騒ぐ靴音を
数歩遅れて追いすがる
 
その温かさに
曳きずられ
 
昼の埃をまとい
霞む目を瞬いて
 
足元の光は
力を失くし
青黒く陰を増す
 
流れの絶えた交差点に
 
こぼれた一滴が
夜に染みていく

投稿者

愛知県

コメント

  1. 漢字とひらがな、黒と白のバランスが良いです。映画のワンシーンを観るようで。
    「零れた一滴」が「こぼれた一滴」となり……都会の夜に「染みていく」。
    動から静(停止)へ筆のタッチが鮮やかで。たしかな靴音が聞こえてきます。素敵です。

  2. @リリー さん、コメントありがとうございます。
    時間をおいて読み返してみると疲れている詩…だなぁ、と。
    染みていく先の夜が都会の夜でアフターを楽しむところと考えると前向きになれそうです。ありがとうございます。

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