桜吹雪の夢と母
サクラ舞い散る春の日に
母は陽の光色のイスに座って
私の顔を見て笑った
何を考えているのか
私には分からない
絵の具でもついているのだろうか
ハエでも止まっているのだろうか
子である私の顔見て笑うなんて
どうかしている
さくら綺麗だよ
母はおだやかに呟いた
何かを思い出すように
でも私の家にサクラの木なんて一本もない
最後に公園で見た美しい桜吹雪を
私はふと思い出す
母さん、また行こうね、いつか、絶対に
幼きあの頃みたいに
母はまだ私を見て微笑み続ける
その目は昔の私を見つめて、まだ来ぬ明日を夢見てた
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