あじさいの、咲く丘に

あじさいの、咲く丘に、いっぽ踏み込んでいく
そこは見たことのない野原で、
丈の低い木が全面にはえており、
わたしは視界をさえぎられて、
光のほうに手を伸ばす
そこは見たことのない空で、
神の宿りにも似た静謐さが、
一瞬一瞬を支配している……だから、
立ち止まるわたしの足元に、
小さな菫の花を、置いておいてほしいのだ。
それはかつて生きた人たちとの約束……そうではないのか?
今、歌を歌い、野に混じる。
その営みは、ありふれた、ありきたりのもので、
とうといものからは遠く距離を保っている……のだが、
わたしはそのかすかな光しか信じることができず、
思わずうずくまる。
あじさいの咲く丘には、誰もかつて見なかったような、
とても高くて崇高な感情が漂っているのだ……から、
わたしは思わず地面に横たわり、菫の花、とともに……
なつかしい歌をただ歌うのだ。
鼻歌のように歌うのだ。
ただただ自分を責めながら。

https://www.mureka.ai/ja/song-detail/QxYZYbk3d1t3weFZEMuBUE?is_from_share=1&song_title=%E3%81%82%E3%81%98%E3%81%95%E3%81%84%E3%81%AE%E5%92%B2%E3%81%8F%E4%B8%98%E3%81%AB&singer=obododukiyo-o

投稿者

宮城県

コメント

  1. わたしは思わず地面に横たわり、菫の花、とともに……
    なつかしい歌をただ歌うのだ。
    鼻歌のように歌うのだ。
    ただただ自分を責めながら。

    この詩の、最初から ずっとずっと来て、最後の方に、ひかれました。
    自分を責める、という行為は、自分の悪(もしくは、悪の一種)を自覚していないと出来ない行為だと思います。

    なつかしい歌を歌う、というのも いいし、それを、鼻歌のように歌う、という空気感も すてき。

    この詩の奥底に流れる、詩のいのちに、私は、ひかれるんだと思います。

  2. @こしごえ
    様。そうですねえ……noteでも好評のようでしたが……
    この詩は全体的にメタファーでできた詩だと思います。
    意味と意志がまじりあっている、という感じかな。
    コメントありがとうございます。

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