アイアムアゴースト

アイアムアゴースト

人間界で働く昼
わたし、おばけだから
夜になると、だんだん
身体が薄くなってくるのね、
それで危ない時もあるけど
でも闇に隠れて一息つくの
わりとすきで、そんなとき
アンビエントな音楽をきく

煙や湯気と影だけになった私が
揺らめいて消える
ここは海原、この部屋が
蜃気楼の一室。

背後に聳える見えない宮殿
視線をわざと歪ませることで
透明な建築が見えてくる
入り口は長くて狭い
両脇に火が灯る木製の燈篭

目に見える、それは古い霊廟

また昼が来れば実体を取り戻して
窓からは飛ぶ力を持たないロケット
仲の良さそうな小鳥が二匹
追いかけっこするみたいに飛び退った

投稿者

コメント

  1. 諦めた希望。責任と憧れ。素敵な詩だと思いました。私はいつか昼間の幽霊になりたい。

  2. @たけだたもつ
    読んでいただき、コメントまでくださり、ありがとうございます。素敵と仰っていただき嬉しいです。毎日を生きるのは大変、そんななか詩を書いたり読んでくれてる方がいたり、コメントまでいただき、生きる助けになります。ありがとうございました。

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