眠りの水面

眠りよ、続け
いまはただ
私を生のまどろみに誘い
どうして生きているのかを
探す心を殺してくれよ

眠りよ、続け
いつまでも
明日はまだまだ先のこと
朝も夜も昼もなく
水底に私を沈めなよ

なぁ知ってるだろ
眠りなんて
ただ目を瞑っているだけで
身を焼くような苦しみや
心抉らる慰みや
嫌味に晴れた青空を
幻に変えてはくれぬのを

ああ知っている私には
ありのままの自分など
分かりはしない知りたくもない
夜が明けたなら待てばいい
またすぐ夜が来るのだよ
そしたら再び寝るのだよ

眠りは死んだ
最後の楽園
眠りは消えた
さよならの夢
私が生きるこの世は不明
私は見たのだあの星を
光り輝くあの星を
私は見たのだあの夢を
消えてしまったあの夢を

眠りよ、続け
いつまでも
私の命が続くだけ

投稿者

奈良県

コメント

  1. 最終連まで読み終えて後、再び、一連目、二連目を読み、そこではじめてこの詩が完結するのではないか。…そんなふうに思いました。
    眠りというのは、その都度死ぬことだと私は考えています。夢は、黄泉の世界かもしれません。

  2. 痛みや悲しみだけでも、現実に生きるのも好きです。
    夢の中で見た美しく優しいものの中で、
    ずっとまどろんでいられるとしたら、幸せなんでしょうか。
    私には、どちらか選べるものではなさそうです。

  3. @長谷川忍
    そうですね。眠りとは今日の死であり、目覚めは明日の誕生である、ということかもしれません。

    @Yatuka
    夢と現実、相容れないものですね。夢が現実になると、大体恐怖とか不幸というワードが付き纏う気がします。

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