平和を乞ふ祈り

人の世は 久しき戦の影に倦み、
権と驕りを競ふ声にも 心は終に疲れ果てぬ。
物価はたかねを指し、日々の重さは身に沁み、
言ひ尽くし難き思ひ 胸の底に沈みゐたり。

いづくへか 昔のくらしは失せにけむ。
今日よりも いと軽やかにありし日々の面影は。
朝の光は 頬を撫づるほどにやはらかく、
戸口に 嵐の兆しなど見えざりき。

いま世界は たゆたひ揺れ動き、
風にそよぐ梢のごとく 人の心も乱れ惑ふ。
さればこそ 平和こそこひしきもの。
疲れし魂の 憩ひを得む静けき岸辺を。

穏やかさよ いざかへり来よ。
ひとりの迷へる心に触れなば、
小さき光 世の片隅に芽ぐみ出づらむ。

愛しき平和よ われらが傍らに在し、
すべての命を やはらかに守り包みたまへ。

投稿者

東京都

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