風の歌

走馬灯みたいな景色を見ていた
光が踊り、風が歌う
世界が一つになる魔法
細い指が軌跡を描いた
その背中に言葉があった

ああ、風が吹いたら
盲目になってしまう
その声を聞いていたい
高鳴る鼓動も、逸る足も
貴方に出会うための歌

夜が明けない日々も
顔が見えない日々も
刻んでは過ぎゆく軌跡
世界を流す渦のなか
弦を爪弾く 貴方も見えず
遠く浮かぶ泡を見ていた
そんな日々も今は遠く

風が吹いていた
光が踊り、夜に歌う
ぼやける視界に刻んで
大きく手を振った
この一瞬だけ、生きる意味なんだって
ただ、叫んだ

貴方の歌を聴いていたい
この奇跡は世界が一つになる魔法
細い指も、その背中も孤独も
わたしの盲目さえも飲み込んで
眩しく、輝いている

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