お土産

左の掌に海がある
少し紗がかかっていて
わたしはそれを
海と呼んだ
海は植物の匂いがして
耳を近づけると
風にそよぐ向日葵の
微かな音がする
海からの帰り
向日葵畑の小道を
ゆっくりと自転車で走る
誰に渡すわけでもないけれど
涼しいお菓子を
お土産に買った
久しぶりに
手放し運転をしてみる
左手を閉じる、と
海も閉じる

投稿者

コメント

  1. なんだか たのしい詩です。

    涼しいお菓子を
    お土産に買った
    おいしそう。
    個人的には、アイス類を思い浮かべたけど、アイスだと、とけるなぁ、と。ならば、水ようかんとか、いいよなぁ、と個人的に、勝手に想像してみました。
    でも、そういう、具体的なお菓子では無くて、これは、どうしても、「涼しい」お菓子、なんだろうなぁ、と。ふふ。
    まあ、でも夏には、そういう「涼しいお菓子」が、好ましいですよね。^^

  2. @こしごえ
    こしごえさん、コメントありがとうございます。
    水羊羹、いいですね。あの優しさを具体化したような食感がなんとも。
    余談ですが、つい先日、榮太棲の缶入り水羊羹が販売終了というニュースがありました。時代はうつりゆくものなのですね。考えて見れば、子供の頃、あんなに見ていたテレビもほとんど見なくなりました。あって当たり前だったものが、実は長い歴史の中ではほんの一瞬の煌めき、ということもあるのですね。

  3. @たけだたもつ さん
    気付いていたんだけど、やっぱり言いたくて。
    コメントの、時間が全く同じですね。すごい。^^

  4. @こしごえ
    こしごえさん、確かに。
    ミラクル!

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