今は果て

 
 
血が騒いでいた
 
仲間と群れて
喚くように歌い
乾きを飲み干した
 
路地裏に笑いを響かせ
 
帰ることも忘れて
収束する夜に
 
訪れる静寂
 
夏の夜気は肌に温く
立ち寄った公園で
見上げた空は
薄闇に閉ざされて
 
星が見えないことに
意味など見つけなかった
 
あいまいに明日を約束し
ふらりと帰った部屋
 
耳の奥に残るざわめきの果て
眠りを待つひととき
 
積み重ねた「今」の先に
始まる朝は
 
コンロに火を点け
並べた食器
ご飯だ、と声をかける
 
小さな音にあふれた静寂
玄関を出ていく足音
 
コップの氷が歌う

投稿者

愛知県

コメント

  1. 生活の音が、こころの音(ね)が聞こえて来るような詩ですね。
    タイトルも、すてきです。

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