鹿児島
青い海に雄大にそびえたつ
桜島を見に行ったんだ
日本の歴史の深さと
悲しみを感じたんだ。
鹿児島中央駅の近く
観覧車に乗ったんだ
夏の始めだから
空の色が眩しい青。
青い空に雄大にそびえたつ
桜島がアップで見えたんだ
日本の歴史の深さと
苦しみを感じたんだ。
桜島フェリーで15分足らず
ア~ア~俺を受け入れてくれた
父親の体温を感じた。
広い土地に樹木が生えていた
溶岩が流れ固まった土地
時間をかけて命を宿した土地
どんな命でも。
桜島は優しくて怖い
桜島が怒れば黒い
空が広がり黒い雨がふる
日本の怒りが噴火してる。
日本が人間を軽く見たとき
日本が人間の命を粗末に見たとき
桜島は噴火している
日本を懲らしめるために。
桜島フェリーで15分足らず
ア~ア~俺を受け入れてくれた
父親の体温を感じた。
この海は沖縄につながっている
日本人を守るため、
家族を守るため、
自分の命を武器にして突っ込んでいった。
幼い顔の男の子達が
恐怖を抱きしめて
古い飛行機で飛んで
逝ってしまったさ。
桜島の海を見ていたら
声にならない声が聞こえる
「日本が好きだった」と
波の中で聞こえる。
俺は明日ここから
新幹線で家に戻る。
コメント
異邦人的な視点かな、と感じました。
私も鹿児島界隈の人間ですが、桜島の噴火は日々の生活の一コマであり、アイデンティティーを形成するものではありますが少なくとも、それを人間の怒りと結びつけることはないし、特攻隊もそう。
とても可哀そうなできごとであり、深く胸に刻みつけられていることでありますが、それは怒りとは少し違う。むしろ、人が人であることの悲しみ、人の営みの悲しみ。
もちろん、私は鹿児島県民の代弁者ではありませんので、皆が皆、このような感覚ではないと思います。
異邦人的な視点を批判したいのではなく、異邦人的な視点は、物事を自分のこととして捉え、深く思考を降ろしていくには非常に大切で、だからこそ見えてくる景色があるのだと思います。
kunioさんの視点がリアルに伝わる素晴らしい詩だと思いました。